「含水率12%以下」という数字を弊社の商品説明でよく見かけると思います。なぜこの数字なのか、含水率が高いとどうなるのか。木材の品質管理において最も基本的で、最も見落とされやすいポイントを解説します。

含水率とは何か

含水率とは、木材に含まれる水分量を乾燥重量に対するパーセントで表した数値です。伐採直後の杉は含水率が100%を超えることもあります。これを乾燥させて建材として使える状態にするのが製材工程の核心です。含水率が高いまま施工すると、その後の乾燥過程で木材が収縮し、反りや割れが生じます。

なぜ12%以下なのか

日本の室内環境(温度15〜25度、湿度40〜60%)での木材の平衡含水率は、おおむね12〜15%です。含水率12%以下で出荷することで、施工後に木材がさらに乾燥して収縮するリスクを最小限にできます。サウナ室は温度が高く乾燥しやすい環境なので、この基準は特に重要です。

人工乾燥と天然乾燥の違い

天然乾燥(屋外での自然乾燥)は時間がかかる代わりに、木材内部の応力が緩やかに解放されます。人工乾燥(乾燥炉での強制乾燥)は短期間で含水率を下げられますが、乾燥速度が速すぎると内部割れが生じることがあります。弊社では人工乾燥後に一定期間の養生期間を設け、内部応力を安定させてから出荷しています。

全数計測の意味

同じロットの材でも、保管場所や積み方によって含水率にばらつきが出ます。「ロット単位で抜き取り検査」では、基準を超えた材が混入するリスクがあります。弊社が全数計測にこだわるのはこのためです。2026年4月に更新した測定機器は誤差±0.8%で、従来機(±1.5%)より判定精度が向上しています。

含水率の証明書が必要な工事案件では、注文時にお申し付けください。全数計測の記録を添付してお届けします。詳細はお問い合わせはこちらから。